【失敗回避】屋上防水のコーキング補修:シリコンとウレタンの決定的な違い

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皆さん、こんにちは。東京都小平市を拠点に、地域密着で防水・シーリング工事をはじめ、外壁補修を手掛けているオーエス技研株式会社です。


屋上やベランダのひび割れを見つけて「ホームセンターのコーキング材で自分で埋めてしまおう」とお考えの担当者様も多いのではないでしょうか。結論からお伝えすると、ウレタン防水の補修には必ず「ウレタン系」か「変成シリコン系」のコーキング材を使用する必要があります。


この記事で得られる3つの重要ポイントは以下の通りです。

まずは全体像から押さえていきましょう。

  • シリコンとウレタンの性質の決定的な違いを解説
  • シリコンが引き起こす「オイル汚染」と将来のコスト増リスク
  • プライマー塗布など、補修を長持ちさせるための正しい手順

材料選びのミスによる将来の無駄なコストを防ぐためにも、正しい知識を身につけておきましょう。


目次

  1. コーキング補修でシリコンとウレタンはどう違う?
  2. 安価なシリコンが引き起こす「オイル汚染」とは?
  3. ウレタン防水を長持ちさせる正しい補修手順
  4. プロが教えるコーキングで対応できる範囲の境界線
  5. よくある質問
  6. まとめ




■ コーキング補修でシリコンとウレタンはどう違う?

もっとも大きな違いは「上から塗装ができるかどうか」です。シリコンは水を弾く力が強い反面、塗料も弾いてしまうため、定期的な塗り替えが必要な屋上防水には不向きです。


・塗料を弾くシリコンシーラントの特性

ホームセンターで安く手に入る「シリコンシーラント」は、水回りの隙間を埋めるのには非常に優れています。しかし、シリコンという素材は表面で水を強力に弾くのと同時に、その上に塗る塗料も弾いてしまうという特徴があります。

屋上の防水層は、紫外線から守るために定期的にトップコート(保護塗料)を塗り替える必要があります。もしひび割れをシリコンで埋めてしまうと、将来塗り替えを行う際にその部分だけ塗料が定着せず、保護の抜け穴となってしまいます。


・塗装と相性が良いウレタン・変成シリコンの優位性

一方、ウレタン防水の補修に適しているのが「ウレタン系」や「変成シリコン系」のコーキング材です。

ウレタン系は、防水層と同じ素材であるため密着性が高く、上から塗装することで紫外線による劣化を防ぐことができます。また「変成シリコン」は、名前にシリコンとついていますが性質は異なり、上からの塗装が可能なため屋外の補修に幅広く使われます。これらはシリコンシーラントと比べて少し値段は上がりますが、屋上防水のメンテナンスには欠かせない材料です。




■ 安価なシリコンが引き起こす「オイル汚染」とは?

シリコン材から長期間にわたって油分が染み出し、周囲をヌルヌルにしてしまう現象を「オイル汚染」と呼びます。これが起きると、新しい防水材が全く密着しなくなります。


・周辺の防水層をダメにするシリコンオイルの染み出し

シリコンシーラントの厄介な点は、塗料を弾くだけではありません。施工後、長期間にわたって材料の内部から油分(シリコンオイル)が少しずつ染み出し続けます。

この油分は、雨水などと一緒に周囲の防水層へと広がっていきます。結果として、補修したひび割れの周辺一帯が目に見えない油膜で覆われ、ヌルヌルとした状態になってしまうのです。この状態をオイル汚染と呼びます。


・次回の改修時に発生する莫大な撤去費用

オイル汚染が起きた状態で本格的な防水改修工事を行おうとしても、新しい防水材は油分に弾かれてしまい、全く貼り付きません。

そのため、施工業者は新しい防水層を作る前に、このシリコンと油分を完全に削り落とすという追加の撤去作業を行わなければなりません。業界でも一般的に、過去の不適切なシリコン補修のせいで、専用の薬剤を使ったり機械で削ったりする手間が増え、改修費用が大幅に跳ね上がるケースが多発しています。DIYで安く済ませたつもりが、かえって高くついてしまう典型的な失敗例です。




■ ウレタン防水を長持ちさせる正しい補修手順

コーキング補修は、ただ隙間を埋めるだけでは意味がありません。清掃・乾燥と、接着剤であるプライマーの塗布を徹底することが、剥がれを防ぐ絶対条件です。


・接着力を決める清掃と完全乾燥

正しい材料を選んだら、次は施工の手順です。まず行うべきは、ひび割れ内部の徹底的な清掃です。砂埃や苔が残ったままコーキング材を注入しても、汚れごとすぐに剥がれてしまいます。

ブラシなどで汚れをかき出した後は、完全に乾燥させます。水分が少しでも残っていると接着の妨げとなるため、雨上がりすぐの作業は避け、しっかりと乾いていることを確認してから次の工程に進みます。


・絶対に省略してはいけないプライマー(下塗り)

清掃と乾燥が終わったら、コーキング材を注入する前に必ず「プライマー」を塗ります。プライマーとは、両面テープの粘着力を高めるための下地処理剤のような役割を持つ接着剤です。

DIYで補修が失敗するケースの多くは、このプライマー塗布を省略していることが原因です。プライマーを塗らずに直接コーキング材を注入すると、下地としっかり食いつかず、数ヶ月でペロンと剥がれて再び雨水の浸入口になってしまいます。




■ プロが教えるコーキングで対応できる範囲の境界線

コーキング補修はあくまで軽微なひび割れへの「応急処置」です。広範囲の浮きや、押すと水が染み出すような状態であれば、専門家による本格的な調査が必要です。


・コーキングで対処可能な軽微なひび割れとは?

自分でコーキング補修を行ってよいのは、ひび割れの幅が1mm〜3mm程度の細い「線」の劣化にとどまっている場合です。

また、ひび割れの周辺を手で押してみて、防水層がしっかりと下地に密着していることが条件です。この程度の軽微な表面劣化であれば、適切な材料と手順で隙間を塞ぐことで、一時的に雨水の浸入を防ぐことができます。


・プロによる診断が必要な危険なサイン(浮き・水の染み出し)

一方、ひび割れの周辺がフカフカと浮いていたり、押したときに中から水がジュワッと染み出してきたりする場合は、すでに防水層の裏側に水が回っている証拠です。

内部に水が回っている状態で表面の穴だけを塞ぐと、入り込んだ水の逃げ場がなくなり、内部の腐食をさらに加速させるという業界の常識があります。このような「面」での劣化が見られたら、自己判断での補修は中止し、すぐに専門業者へ詳細な調査を依頼してください。


まずはお気軽にご相談ください。

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■ よくある質問

・間違ってシリコンを塗ってしまった場合、どうすればいいですか?

早急にシリコンをカッターなどで完全に取り除き、変成シリコンやウレタン系で打ち直す必要があります。油分が残っている場合は専用の特殊なプライマーが必要になるため、無理をせずプロに依頼することをお勧めします。


・変成シリコンを使った後は、すぐに上から塗装しても大丈夫ですか?

コーキング材が表面だけでなく内部までしっかりと硬化(乾燥)してから塗装する必要があります。季節や製品にもよりますが、通常は数日から1週間程度の間隔を空けてから塗装するのが理想的です。




■ まとめ

屋上防水のコーキング補修において、安価なシリコン材の使用は塗料の弾きやオイル汚染を招くため厳禁です。将来の無駄なコストを防ぐためにも、ウレタン系や変成シリコン系を選び、正しい手順で施工しましょう。


オーエス技研株式会社は、東京都小平市を拠点に一都三県で防水工事や外壁調査・補修を手掛ける専門業者です。国家資格である一級防水施工技能士が在籍し、建物の状態に合わせた適切な材料選定と、自社職人による確実な施工をお約束します。


「以前の業者がどんな材料で補修したか不安」「ひび割れが深くて自分では判断できない」という管理担当者様。オーエス技研の一級技能士が、無料で建物の現状を診断いたします。適切な材料と工法で、将来の修繕コストを抑えるプランをご提案します。


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