安いだけは危険!防水工事で本当に費用対効果が高い工法の選び方とは?  

建物の大規模修繕で大きな割合を占める防水工事。「できるだけ安く済ませたい」と思うのは当然ですが、初期費用だけで業者を選んでしまうと、数年後に再工事が必要になるなど、かえって高くついてしまうケースも少なくありません。この記事では、10年後、20年後も建物を守り続けるために、本当に「費用対効果」が高い防水工事とは何か、その見極め方を専門家の視点で解説します。


「安い」には理由がある。初期費用だけで防水工事を選ぶリスク

複数の業者から見積もりを取ると、その金額の差に驚くことがあるかもしれません。しかし、極端に安い見積もりには注意が必要です。なぜなら、その安さの裏には、工事の品質に関わる重要な工程が省略されている可能性があるからです。例えば、耐久性の低い材料を使っていたり、最も重要な下地処理が不十分であったり、経験の浅い作業員が担当していたり…。目先のコストを優先した結果、防水層が早期に劣化し、結局は数年で再補修が必要になるという「負のスパイラル」に陥ってしまうのです。


数年で発生する「再補修」のスパイラル

初期費用が安くても、5年後に大規模な補修が必要になれば、結果的にトータルコストは高くなります。さらに、一度施工不良が起こると、次の改修時には既存の防水層を全て撤去する必要が出るなど、余計な費用と手間がかかる場合も少なくありません。


建物の資産価値を下げてしまう危険性

不適切な工事は、雨漏りを引き起こし、建物の構造自体を傷つける可能性があります。これは、快適な居住環境を損なうだけでなく、建物の資産価値そのものを大きく下げる要因となります。長期的な視点で見れば、品質の高い工事こそが、最も経済的な選択と言えるのです。



【耐用年数別】ウレタン防水とシート防水、長期的なコスト比較

防水工事の費用対効果を考える上で、工法ごとの特徴とライフサイクルコスト(製品や建物の生涯にかかる総費用)を理解することが重要です。ここでは代表的な「ウレタン防水」と「シート防水」を比較してみましょう。私たちオーエス技研はどちらの工法にも精通しており、建物の状況に合わせて最適なご提案が可能です。


ウレタン防水:定期的なメンテナンスで寿命を延ばせる

液体状のウレタン樹脂を塗って防水層を作る工法です。複雑な形状の場所にも施工しやすく、つなぎ目のない美しい仕上がりが特徴です。


  • 初期費用:比較的安価な傾向。
  • 耐用年数:約10~12年。
  • メンテナンス:5年程度で表面のトップコートを塗り替えることで、防水層本体を紫外線から守り、寿命を延ばすことができます。定期的なメンテナンスを前提とした長期的な計画が重要です。


シート防水:メンテナンス頻度は少ないが改修時は高コストに

塩化ビニルやゴム製のシートを貼り付ける工法です。均一な厚みを確保でき、耐久性が高いのが特徴です。


  • 初期費用:ウレタン防水に比べて高価な傾向。
  • 耐用年数:約13~15年。
  • メンテナンス:一般的にトップコートの塗り替えは不要で、メンテナンスの手間は少ないです。ただし、次回の改修時には既存シートの状態によって、上から被せる「カバー工法」か、全て撤去してやり直すかを選択する必要があり、撤去の場合は費用が高額になります。


費用対効果は「工法」+「業者」の質で決まる!

どちらの工法が優れている、というわけではありません。大切なのは、建物の現状に最適な工法を「選び」、それを「確かな技術で施工」すること。つまり、費用対効果は、工法の選定と、それを実行する業者の質の掛け算で決まります。信頼できる業者を見極めるための3つのポイントをご紹介します。


最適な工法を提案できる「診断力」があるか

既存の防水層の種類、下地の劣化状況、雨漏りの有無など、建物の状態は一棟一棟すべて異なります。これらの状況を的確に把握し、なぜこの工法が最適なのかを論理的に説明できる「診断力」が業者には求められます。一級防水施工技能士のような国家資格を持つ専門家は、まさにそのプロフェッショナルです。


長期的なお付き合いができる「信頼性」があるか

防水工事は、施工して終わりではありません。保証期間内の定期点検や、万が一のトラブルへの迅速な対応など、アフターフォローも重要です。企業の安定性や実績は、その信頼性を測るバロメーターとなります。例えば、審査が厳しい公共工事を数多く手掛けている業者は、それだけ高い技術力と信頼性が公に認められている証と言えるでしょう。


防水以外の工事も相談できる「総合力」があるか

大規模修繕では、高価な足場を設置することが多いため、防水工事と同時にシーリングの打ち替えや外壁塗装なども行うのが非常に効率的です。これらの工事をまとめて相談・依頼できる「総合力」のある業者であれば、別々に発注する手間が省け、結果的にコスト削減にも繋がります。


東京・小平市で長期的な防水プランならオーエス技研へ

私たちオーエス技研は、目先の安さだけを追求したご提案はいたしません。国家資格を持つ専門家がお客様の大切な建物を丁寧に診断し、その建物の将来にとって、本当に費用対効果の高い最適な防水工事プランをご提案することをお約束します。


ウレタン防水、シート防水はもちろん、アスファルト防水など各種工法に対応。防水だけでなく、シーリングや外壁補修、塗装までワンストップでお任せいただけます。複数パターンの長期的な修繕計画とお見積もりのご提案も可能ですので、どうぞお気軽にご相談ください。



防水工事の費用対効果は、初期費用だけでなく、耐用年数や将来のメンテナンスコストまで含めたトータルコストで考えることが重要です。そして、その価値を最大限に引き出すのは、信頼できる専門業者の確かな診断力と技術力に他なりません。大切な建物を長く守るために、長期的な視点でパートナーを選びましょう。


10年後、20年後を見据えた防水工事プランをご提案します。

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